はてなブログ。さらっと日記を書くにはなかなかオシャレでいい感じである。
しかし、無料版には広告が表示される。どうなんだ、それって。
『Free』という、特にネット界隈では有名であると思われる本がある。どんな本であるのかを極めてざっくりと説明するならば、「Webサービスというものがどのようにして利益を上げているか」をまとめた本である。
- 作者: クリス・アンダーソン,小林弘人,高橋則明
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2009/11/21
- メディア: ハードカバー
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なぜそのテーマで一冊の本を書けるかと言えば、インターネットでは現実における商売の方法があまり上手く機能しない場合があるから。
例えば、僕がブログサービスを作ったとして、さらにそこから利益を上げたいと考えたとする。
現実における商売方法に乗っ取るとしたら、ブログを一つ開設する毎に100円を徴収する、という形になるだろう。しかし、それではおそらく誰も僕のブログサービスを利用しないだろう。なぜなら、ネット上には無料で利用可能なブログサービスがゴマンとあるからである。
ではなぜ、無料のブログサービスというものが可能なのかと言うと、このへんの話が結構ややこしいのだが、大本にあるのは「コンピューター上のデータは複製にかかる費用が限りなくゼロに近い」ということであるらしい。
経済学では、生産量を増やした時に増加する生産費用のことを「限界費用」という、イマイチ字面からイメージが湧きにくい用語で呼ぶらしいが、インターネット社会においては、この限界費用が限りなくゼロに近づくため、商品・サービスの価格もゼロに近くなるのだそう。このへん、もうちょっと細かい理屈があった気がするが忘れた。今手元に本が無いのである。
じゃあどうやって利益を上げようか、とみんなが知恵を絞って考えだしたやり方が、例えばGoogleのように広告をつかう方法だったり、グリー・モバゲーのような課金商法だったり、iPhoneやAndroidのアプリを使った人なら嫌という程知っているであろう、無料版と有料版を両方用意する方法だったりするのである。
と、ここまでは、「Free」の内容を僕が個人的におさらいしたかったから書いたみたいなものであって、そんなのはブログに載せるな、という話であるが、とりあえず先に進む。
はてなブログは、有料版を使えばGoogle Adsenseの広告を消すことが出来る。ちなみに有料版であるはてなブログProは月額980円。高い。高すぎる。ニコ動のプレミアム会員が500円のこのご時世に。どうでもいいが、ニコニコ生放送の「枠」システムがいつまでたっても無くならないのはなぜなのか。
一見するとこれは時流に乗った賢明な戦略であるように見えるが、果たしてそうだろうか。
個人的には、はてなブログProの他に、広告だけ外せる機能を追加してほしいところ。月100円くらいで。そしたら金払うんだけど。
といいつつ、実はこのブログのサイドバーにもちゃっかり自前でGoogle Adsenseの広告を追加していたりする。以前は貼れなかったらしいが、今は問題なく貼れるようだ。だって、小銭が欲しいんだもの。小銭が貰えたほうが、書くモチベーションが上がるんだもの。