競争についての雑文

他人と競争し続けるということはとても大変なことだ。ものすごくエネルギーを使う。一瞬でも気を抜いたら追い越されてしまう。日進月歩、日々成長し変化し続けなければ、対等に戦い続けることさえできない。
だからこそ、勝つのは嬉しいし負けるのは悔しい。そして、その嬉しさや悔しさがあるからこそ、次もまた頑張ろうという気力が湧いてくる。
しかし、競争にのめり込み続けることがすべて善だと言えるのだろうか。栄誉や名声を求めているように見えるその競争が、実は地獄への切符をかけたレースだったりはしないだろうか?
どこかで道を踏み外してしまわないためには、よくよく自分の周りを見渡してみる必要がある。しかし、脇見をしながら速く走ることはできない。競争相手に抜かれてしまう。一種のジレンマである。
勝負においては、その勝負に乗ること自体が、一種の勝負なのかもしれない。