悪口と悪意。

匿名で他人に悪口を言うというような行為は謹んだ方が良い。
なんとなれば、他人を傷つけるだけでなく、自分自身の生命力のようなものを損なうことにも繋がるからである。
しかし、自分の中にそういうことをしたいという欲望があるのもまた事実である。っていうか昔はそれに近いことをしてしまっていたかもしれない。具体的には、心ないブコメをしてしまったかもしれない。そして今でも、自分のブコメが誰かを傷つけていないとも限らない。
発言だけではなく、「他人を傷つけるような言説が見たい」という欲望も自分の中にある。こいつらひでーなと思いながらも、痛ナントカなニュースを見てしまったりする。
仏教の教えだと、そういう行いは苦しみを増すだけなので、やめるべきだとされているらしい。わかる。わかるんだけど、どうも釈然としないというか。
いくら僕が個人的にそういうものを遠ざけたとしても、結局よのなかにそういう傷つけ合いがあることは変わらないんだから、意味ないじゃん、と思ってしまう。理屈になってないんだけど。
突き詰めてみると、人間の心に本来的に潜んでいる悪意についての問題になってきそうで、そんなことを僕が少々考えただけで解決するなら苦労はない。と、悟ったところでこの心のモヤモヤが解決するわけではない。むしろモヤモヤは増すばかりである。