Webの文章と改行について

 お盆の間は、もうだらけにだらけきった生活をしてしまい、ブログもあんま書かなかった。といっても二日に一回くらいは書いたけど。
 だから今の僕にはとにかく何かを書きたいという欲があると言うか、書かなきゃダメだなという焦りがあるというか、なんとなくそんな感じ。
 でも書くことがない。それはいつものことだけれども。
 で、ここまで書いてて思い出した。ネタを。
 それというのは、改行について。
 一般に、ネット上の文章は、一文を短くして、改行を多めにした方が、よく読まれる傾向にある、と言われている。かの糸井重里も、なんかそんなようなことを言っていた、と物の本で読んだことがある。また聞きならぬまた読み。
 これはおそらく、インターネットを見るためのソフト、つまりブラウザが、スクロールしてどんどん次の文章を表示させていくシステムを採用しているというのが大きいのだろう。かの斎藤環は、「電車男」が流行った要因の一つとして、能動的にテキストをスクロールすることで生じる没入感というものを無視できないだろう、というようなことを何かの本で言っていた。今日は引用が多い上に適当だな。
 ただ、たまに読点、つまり「、」毎に改行しているようなサイトも見かけるが、個人的にそれはちょっとやり過ぎではないかという気もする。
 例えばこんな風に、ある程度の文字数を超えるごとに、
 改行しているようなページを見かけると、
 かなりうっとうしい。
 2ちゃんねるなどでは改行せずに長文を書き込むのが、
 嫌われる傾向にあるが、そのせいなんかもしれない。
 本当にうっとうしいので戻す。
 逆に、ただ単に僕自身が活字の本をそこそこ読むから違和感があるだけという可能性もあるけれども。
 Webにおける読みやすさを追求するなら、改行を増やすよりも、行間や段落毎の間隔をスタイルシートで調節したりする方がスマートだし理にかなっていると思う。今パッと思いついたことだが、大体はてな匿名ダイアリーくらいの設定がちょうどいいんじゃないかと思う。なんとなくだけど。
 あと、あんまりみんなやってないけど、行頭を字下げ(英語で言うとインデント)する、というのも結構効果的だと思う。どこで改行してるのかがわかりやすくて、パッと見てだいたいの文章構造を把握しやすい。
 余談だけど、人って文章を読むとき、一字一字を順番に読んでいるわけではなく、全体をパッと見たときの文字の量の配分だとか、各行頭に使われている接続詞なんかを情報として取り入れながら読んでいる。だからこそ、どこで改行するかというのは難しい。
 で、字下げの話に戻すが、これが意外と悩ましい問題だったりする。
 僕は今、改行するたびに次の行頭に全角スペースを打つことで字下げしている。
 が、この全角スペース。iPhoneやiPod touchなどのデバイスでは、通常入力すること自体が不可能なのである。
 一年前にiPod touchを買ったときにこの事実を知り、思わず僕はスティーブ・ジョブズにウエスタンラリアットを喰らわせに行きたくなったが、既に氏は逝去されていたので、泣く泣くあきらめた程である。もちろん冗談。
 一応、辞書機能を使えば全角スペースを入力できるのだが、毎回入力に3ステップくらい必要であり、改行するたびにそんなことをやっていたら僕のストレスがマッハになってしまうので、基本的にiPod touchで書く時は字下げをしていない。僕の書くブログで字下げをしてない記事があったら、それはiPod touchで書いたもの見て間違いない。
 全角スペースではなく、スタイルシートを使ってブログ側で字下げをするというのも考えたのだが、どーもしっくりこないのでやめた。そういえば、プロのライターとか作家の人って字下げはどうしているんだろう。イチイチ全角スペースを打っているんだろうか。
 ついでに言うと、Webサイトのフォントをやたらと小さくするのも是非やめていただきたい。特に個人のブログやWikiに多く、本人はカッコいいと思ってやっているのかもしれないが、読む人にとっては不便以外の何者でもない。
 前々から、全Webサイトで本文のフォントサイズを100%に統一されますように、と記念しているのだが、一向にそうなる気配はない。と言いつつこのブログも、最近デザイン変えたばかりで本文100%じゃないんだけれども。あと通販サイトなんかだと、読みやすさと一覧性の兼ね合いもあるから一概には言えないんだろうけれども。