今日、はてなブックマークのトップページを見ていたら、突然「なんだかなぁ」という気分になった。多分、ずっと前から無意識に「なんだかなぁ」と思っていたのが、今日になって表層化したんだと思う。
なにが「なんだかなぁ」なのか。
今まで自分は、はてブの記事を開いて内容を見たあと、ブックマークコメントを確認していた。
なぜブクマコメントを見るかと言うと、その記事を読んで自分が感じたことと、自分以外の人の意見を比べるため。つまり一種の「答えあわせ」をするためだった。
自分の意見がブクマコメと一致していたら「うんうん」と納得するし、違っていたら「なぜ違っていたのだろう」と考える。そうすると、なんとなく知的な営みを行っているような感じになれる。
しかしふと、「なぜ自分はこんな風に、見ず知らずの人の意見と自分の意見をすりあわせるようなことをやっているんだろう」と思ってしまった。思ってしまったのである。
以前、物の本で「全く同じ意見でも、それを言ってるのが誰なのかによって、意味合いが全然違うのだ」というようなことを言っている人がいたが、そういうことかもしれない。
極端な話、優秀な医師が「命は大事だ」と言うのと、快楽殺人者が「命は大事だ」というのでは、どちらが傾聴に値すると言えるだろうか（後者は後者で逆に興味あるけど）。
全然自慢じゃないけど、僕は朝晩それぞれ30分くらいはてブを見ている。匿名の人々の意見を浴びている。それがよくないことだとは言わないし言えない。でも、一旦やめてみた方がいいんじゃないか、と、なんとなく感じた。今日。
で、とりあえず、「はてブのパクリ」と言われて問題になったGunosyを使ってみることにした。これならコメントも、ブクマ数も表示されない。
まぁそもそもはてブのアルゴリズムが匿名の多数決みたいなもので決まっているのだから、匿名の意見からは全然自由になれていないんだけど、別に匿名の意見を全てシャットアウトしたいわけでもないし、とりあえずブクマコメントだけでも無くしてみて自分の中での様子を見てみたい。
