文芸誌を数冊。

 図書館で文芸雑誌をいくつか読んだ。

 文学界。高橋源一郎の連載を読む。保坂和志の『未明の闘争』に絡めて、鶴見俊輔とハンナ・アーレントの話。

 新潮(確か)。町田康による荒木経惟『死小説』の書評。黄泉の国の蓋はゴムパッキンではない。

 群像。保坂和志『未明の闘争』が野間文芸賞、いとうせいこう『想像ラジオ』が野間文藝新人賞。想像ラジオは読んだ。保坂和志は気になっているが、まだ『プレーンソング』しか読んでいない。高橋源一郎、町田康による『未明の闘争』の書評を読む。

 文芸春秋。村上春樹『イエスタデイ』を読む。村上春樹の最近の作風で昔のモチーフを扱ったらどうなるか、といった感じ。ビートルズの曲つながりの連載はどこまで続くのか。次は何だろう。

 こうやって文芸雑誌を読んでいると、文学はまだそこにあるんだな、という気がするが、ネットを見ていると、もう文学なんてとっくに終わっていて、ライトノベルに取って代わられた、みたいな空気しか感じられない。ライトノベル。別にいいとは思うんだけど、全く読む気がしない。困った。