「痛み乗り越え」理論について

とあるアニメを見ていたらこんな時間に。それについては明日書くかもしれない。今日は、筋トレしてて思ったこと。

筋トレをしていると、筋肉が痛くなってくる。しかし、痛いからといってすぐにやめたらトレーニングにならない。だから痛みを我慢する。

この、痛みを我慢することで鍛えられる、という考え方は、筋肉についてだけでなく、人間性全般についても用いられがちである。「痛みを乗り越えて人間的に成長する」といった言い方で。

じゃあ人間の心はどうか。一度壊れて修復した心は、前よりも強くなるのだろうか。

24時間鼻血が出るまで働けばなんとかなる、と言った社長がいたが、これも「痛み乗り越え理論」的な発想だろう。

しかし、筋肉にしたって、強すぎる痛みによってケガをしたらむしろ弱くなってしまうこともあるし、間違った痛みを与え続けたら、鍛えることのできない関節や靭帯を痛めることになる。

成長するために必要な要素は、常に変わっていくものであり、「痛み」という一つの要素だけで成長し続けようというようなやり方ではいつか限界が来るのではないだろうか。