とっかかりのない壁に。

 よくないことなのかなぁ、って思うんだけど、他人を恨んだり、攻撃したりするということが、上手くできない。

 そういう負の気持ちは、自分の中でなんとかしちゃえばいいと思っている。し、激しい○○○○でもして過ごしていれば、いずれどーでもよくなっていくに違いない、と考えている。し、そうするようにしている。

 でもそういう態度が、なんて言えばいいのかなぁ、ぼくの中から、反骨心、みたいなものが発露するのを妨げてるのかもしれない、とも思う。だからぼくはこんなにも無気力なのかもしれない、とか。

 あるいはもっと激しく他人とぶつかり合っておけば、「雨降って地固まる」的に、関係が深まるチャンスが訪れたのかもしれない。そういうチャンスを、ぼくはこれまで逃し続けてきたのかもしれない。でもさ、最初から仲良くなることを目的とした喧嘩って、もはや喧嘩じゃないよね?みたいな。

 ぼくはなにが言いたいんだろう。いや、ほんとうは、言いたいことなんてなにもないんだけど。そう、それだ。

 なんにもないってこと。どこにも行き場がないってこと。とっかかりのない壁に、四方を囲まれているみたいだってこと。そういう状況を、自ら招き寄せてしまったのかもしれないってこと。それでも、無いとっかかりをつかもうと自分なりに努力してるんだけど、どうやらだれもわかってくれないらしい、ってこと。別に四方じゃなくて、三方でも五方でもよくね?ってこと。

 そういうようなことを、ぼくは言いたいんだろうなぁ、きっと。