なるべく本当のことを。

 恋の問題にして、逃げようとしている。人間性を否定されたという事実から。人格を否定されたという事実から。ダメじゃないか。

 僕は誰かに否定されることに耐えられない、脆弱な人間だ。だから、問題をすり替えようとしている。問題を小さくしようとしている。

 「好かれなかった」んじゃない。「嫌われた」んだ。ハッキリと。キッパリと。

 じゃあどうしたらいいんだ、僕は。

 1. 嫌われないようにする。
 2. 諦める。
 3. ハンサムのポルナレフは突如反撃のアイデアがひらめく。

 他には、ボクはキミが嫌うようなニンゲンじゃないんだよ! ってアピールするとか?

 バカげている。というか、アピールでどうにかしようという魂胆が捻くれている。

 まずは、嫌われないような人間になる努力をしろよ。

 でもなぁ。僕なんて嫌われても仕方ないような人間なんじゃないの? とか思っちゃうんだよね。自己評価が低いんだな。

 そもそも誰かに嫌われるたびに自分を変えていたら、本当の自分ってなに? みたいなことにならないだろうか?

 いや、そうやって「本当の自分」なんてものにしがみついているから、いつまでたっても変われないんじゃないか。

 本当に大切な人のためだったら、誰だって自分を変えられるはずなのだろうか?

 そんな甘い話はウソっぱちなんだろうか。三つ子の魂百まで、というように、人間は生まれて死ぬまでそう変わるものではないのだろうか。

 なんだかまた話がズレている。


 僕はどうしたいんだ。僕の意志は?昔、ダメ出しされたじゃないか。自分の意志が無さ過ぎるって。

 嫌われたくない。あんなにいろいろ楽しかったんだから。あんなにいろいろ嬉しかったんだから。

 でもやっぱり否定されるのが嫌なんだな。意志が弱いんだ。

 自分を傷つけてでも、相手さえ傷つけてでも、それでも追いかけて行くことが、意志の強さの証明になるのか?そんなような意志に意味があるのか? 全部壊してでもわがままを貫き通さなきゃ、何かを成し遂げたことにならないのか? そもそも僕はなにかを成し遂げたいのか?


 こんな風にぐずぐず考えたって、なにも変わらないことはわかっている。でも、考えないよりは、考えることを選びたい。

 なるべく本当のことを書きたいから、本当のことを書いて上手く行かなかったら、それは仕方がないと思えるから、だからこんなことを書いている。実験や、リハビリテーションに近い。

 そもそも本当のことなんて書けっこない。言葉にしようとすればするほど、本当のことは逃げていく。だからこれは負け戦みたいなものだ。だからこんなに読んで面白くない文章になっているんだと思う。

 でもどんなメッセージも、伝えようとしなければなにも伝わらない。黙っていたら、その気持ちはただ消えていく。それじゃダメなんじゃないか、と思ったんだ。僕は。

 誰かを攻めてるんじゃない。誰かに愚痴を言っているんでもない。そもそもこのブログ、ほとんど誰も読んでないし。ただなるべく本当のことを言いたいと思っている。なんのためなのかはまだよくわからないけど。