引き続き猫。

 相変わらず猫の話。

 すっかり我が家に居着いた猫。しかし出かけるときは出かける。半家猫状態。大抵夜には帰ってくる。明け方に出ていくことが多い。

 そして今。ベッドで仰向けに寝た僕の胸の上に乗っている。すっかり人のことをベッドだと見なしている。にくいやつである。

 しかしどうも体調が万全という感じではない。目やにや鼻水が出る。たまに鼻血も出す。胸の上からくしゃみ攻撃してくるので大変。

 そんな体調だというのに雨の中でも構わず出かけてしまう。これでは治るものも治らない。まったく。

 首元の傷口も少しずつ治ってはいるがまだまだ完治には遠そう。早く元気になって欲しい。

 エサも選り好みする。肉や魚なら確実に食べるが、フレーク状のいわゆるカリカリは食べたり食べなかったり。安い缶詰には一切口をつけない。とんだ贅沢ヤローである。

 わがままで気まぐれ。でも可愛いから許してしまう。そしてモフモフ。そんな魔性。それが猫。何千年も昔からペットとして生き残れた理由がよくわかる。

 また僕の上でくしゃみをした。鼻水が飛んでくる。でも許す。なぜなら猫だから。そんな夜が更けていく。