創作

すごい力の欲動。インディカ米の心。 蓋付きのパワーでブラックウッドの森を行く。 狼藉を働いた者のパンチに溺れる。 同棲っていう響き。プラットホームでわたがしを氷に詰める。 フルフェイスとして在ること。不確かな瞬間。マッチ棒よりも君を愛している…

星が降る場所には

そこがどれほど素晴らしい場所であっても、いずれ立ち去らなければならない時が来る。ものごとには、あるべき場所がある。 正しいタイミングで立ち去ることが出来なかった。心の準備ができていなかった。いや、キッカケがなかったのだろうか。言い訳じみてい…

心臓に杭

10年間、僕の心臓には杭が刺さっていた。そのことにようやく気づいたのだ。 一息に抜き取ろうとしたら、ショックで死んでしまうだろう。だから毎日少しずつ引き抜くしかない。 杭の全体を抜き去るには長い時間がかかるだろう。その前に、僕の命が尽きてしま…

世界の果てには

世界の果てには、無数の死体が転がっている。なんの死体だろう。 それらは、僕が今までに見捨ててきたものたち、見限ってきたものたちの、成れの果てだ。 チノパンのポケットに入りっぱなしの予備のボタン。吹かなくなったリコーダー。動かなくなったペット…

言葉が無い世界

突然、おかしな世界にいることに気づいた。 僕の姿が、誰にも見えない。僕の声が、誰にも聞こえない。そして誰の声も、僕に聞こえない。それ以外は、完全に元と同じ世界に。 物音は聞こえる。でも人の声だけが聞こえない。そして僕以外の人同士は普通に会話…