読むという能力について

読書。昔読んだ本に「大学時代、本さえ読んでおけば大丈夫だと無根拠に信じ込んで本を読んでいた。そのお陰で現在書く仕事をしている」というようなことが書いてあった。もう、どこで読んだのかも誰が書いていないのかも覚えていないけれど、その部分だけが妙に心に残っている。

自分が本を読むのは、簡単に言えば「頭がよくなりたいから」だと思う。「本を読まないとバカになるから」と言い換えてもいい。

読む、というのは、訓練によって鍛えることが出来る技術なのである。教育の現場などでこういうことを言う人がいないのは、それが基本的には主観的なものだから。

鍛えることで、読める範囲が広がる。読める、ということは、それだけ知性の範囲が広がったということである。難しい本を読むことが出来る人間は、難しいことを考えることが出来る。もちろん、ちゃんと読めていればの話だが。

読む能力は、使わないでいると日々劣化していく。だからなるべく毎日本を読まなければならない。

と、偉そうに書いている僕自身は、最近あまり本を読めていない。大人になってからめっきり本を読まなくなった、というありがちなパターンである。よくないとはわかっているんだけど、なんかもう目も疲れるし、集中力も落ちてるし。ほんと、よくない。

頑張ろう、と思いつつ、なかなか上手くいかない。ぬーん。