素と演技

 本を読んでいる。そして時々モンハン。

 イカンな、と思うことがある。それはこのブログの書き方について。

 ついついマジメになってしまう。わざとマジメに書くんならまだしも、無意識にマジメになりすぎるのはよくない。

 この場合、マジメ、というのは、素に近い、というのと大体同じ意味である。

 素、というのは、言葉通りにとれば、その人の天然自然な考え方という意味になるが、大抵の人は、天然でも自然でもないものを、自分の素だと思い込んでいる。

 日常の中で、ふと「愛とはなにか」とか「生きる意味とは」みたいなことを考えてしまうことが誰しもあると思うが、そーいうのは素ではない。単なるカッコつけである。考えているのではなく、考えさせられているのである。

 しかしだからといって、素の反対、つまり演技をすると、確かに素(と思いこんでいるだけで実際は演技なんだけど)で何かをやるよりは上手くいくことが多いのだが、演技をしすぎると自分というものを見失いがちになる。『人間失格』の葉蔵みたいになる。

 演技ではない本当の自分、みたいなものを追いかけるのは不毛だけれど、あまりに自分にとって違和感の大きすぎる演技をするのも、やっぱりよくないんじゃないか。歪みとか軋みが出てきてしまうんじゃないか。

 文章を書くという行為は基本的に演技なんだけど、このブログで用いている書き方・文体は、ちょっとそういう違和感が大きすぎる演技になってるんじゃないだろうか。

 だから、イカンな、と。

 って、書いているそばからどんどんマジメになっていっているんだけれども。


 あと全然関係無いけど、はてなブログの記事を書く画面、テキストボックス内のフォントサイズが小さすぎるんだけど、大きさ100%にしてくれませんかね?はてなさん。