若者の右傾化傾向についての超雑記。

 右傾化傾向。うけいかけいこう。実際に発音しようとしたら絶対噛みそう。

 と、どうでもいい話は置いといて。

 果たして最近の若者は右傾化しているのだろうか?

 んー、そうかもしんない。

 と言っても、友達が少なく、政治の話をするなんてもってのほかの自分に言えることはほとんど無いのかもだが。

 一人のネットユーザーとして、そして今の20代として、ここ10年ほどのネット界隈をリアルタイムで見てきたが、あくまでもネット上に限って言えば、もはや日本には右翼しかいないんじゃあないか、という風にさえ見える。嫌韓流だとか朝日新聞叩きだとか。いわゆる「ネトウヨ」というやつ。

 そういう空気を浴びた若者たちが、「ネットで真実を知った」的発想で右寄りになり、『痛いニュース』を読んだり、ニコニコ動画の政治カテゴリの動画を見たりするようになったとしても不思議ではない。というかむしろそっちの方が普通なんじゃないかと一瞬思ってしまいそうになる。

 コラムニストの小田嶋隆さんが、「今回の選挙は『ネトウヨ』と呼ばれる人々の実際の数が初めて明らかになる、リトマス試験紙になるんじゃないか」というようなことを言っていた。そして実際の投票結果では、20代の得票率で例のあの人が2位となった。これはネットの影響か?と勘ぐりたくもなるが、結論を出すのは早いだろう。

 ものすごく大雑把な世代論で言うと、団塊世代からその子供の団塊ジュニア世代あたりまでは、政治よりも経済が大事な「世の中はカネだ」的雰囲気だったのが、平成不況によって経済の力が弱くなってきて、経済の代わりとしての「愛国」が、平成世代の中に入り込んできたのではないか、と。あくまでもイメージ。

 戦後の日本はずっと対米従属で来たわけで、そこには色々と複雑な事情があったのだろうけれど、今の若者にしてみれば、「なんで日本はアメリカの言いなりなの?」という疑問が出てくるのは、物事の順序から言えばまっとうなことなのかもしれない。

 ただ、そういう気持ちがエスカレートしていって、「〇〇は〇〇にカエレ!」みたいなことをネット上で平然と発言している人を見ると、ヒジョーにいたたまれない気持ちになる。誰がどこにいたっていいじゃん、別に。

 この記事を書いた理由の一つには、同世代の知り合いがSNSを通じて右寄りな発言をしているのをちょいちょい見たりするから、というのもあったりする。しかも、自分がたまに仲良くしている数少ない知り合いがそうだったりして、ヒジョーにモヤモヤしている。困る。

 もしかすると今の若者の中には、「友達がネトウヨだから、それに合わせて仕方なく自分もネトウヨのふりをしている」という人がいるんじゃあないか。あくまでも想像だけども。っていうか妄想。

 このままいくと、今の20代が40代くらいになったときに、日本にオソロシー独裁者が誕生したりするんじゃないか、と思わないこともなくもないではない。どっちなんだ。

 と、つい勢いで政治の話を書いてしまったけど、今後はやめとこう。コワイし。ってこういう態度がイカンのか?

 あとあんまり関係ないけど、こないだ秋葉原を歩いていたら、たまたま例のあの人が大勢の応援者を引き連れて歩いているところに出くわしてしまった。直接見ると、想像していたよりもかなり身長が低くてびっくりした。以上。