格ゲーは心が荒れる。

 久々にアルカプ(対戦格闘ゲーム)のネット対戦を集中してやる。

 ある意味ですごく面白い。負けると悔しいけど、勝つと楽しい。

 でも、なんかスゲー疲れる。そして、心が荒れたような感じがする。
 
 格ゲーをやると、瞬間ごとにめまぐるしく変わる戦況に追いつこうとして、自分の中の時間感覚が圧縮される。

 そうすると、なんだか別の世界に行ったような、非日常感が味わえる。

 だからこそ格ゲーをやるわけだけれど、その代償として、かなりの精神力を消耗しているんじゃあないかと思った。

 前々から薄々そんなふうに感じていたのだが、今回それを今まで以上にはっきりと感じたのは、最近筋トレと歌をメインの趣味にしているからではないかと思う。

 筋トレというのは、自分の身体をひたすら動かし、何日も何ヶ月もかけて筋肉を鍛える。ある意味で植物を育てるのに似ているかもしれない。やってから結果が出るまでに時間が掛かる。

 歌はある意味ですごく刹那的なものではあるが、格ゲーのように、一瞬ごとにハッキリとした結果が出るわけではない。イメージ的にもっとふわっとしている。

 そういった、人間の身体をベースとした時間間隔に慣れきっていたところで、急に格ゲーの極めて早い時間間隔に切り替わったから、余計に疲れたのかもしれない。

 そもそも格ゲーは勝負事であって、バクチ的な要素を含んでいる。自分はあんましそういうのは好きではない。格ゲーのスピード感とギャンブル性というのは、あるいはオンライントレードに似ているのかもしれない。見たこともやったこともないけど。

 あくまで個人的な好みでいえば、そういう人間の生身のスケールを超えたものって、身体に悪いんじゃないかなー、と思う。根拠はないけど。

 要するに、オレって格ゲーに向いていないのかなー、と思ったわけだ。超弱いし。格ゲーを取り巻く文化は好きなんだけどね。