書くべき「なにか」。

まともな文章を書く気が起きない。そういうメンタル。

高橋源一郎の本を読む。面白い。吉田豪の本を読む。面白い。羽海野チカや荒木飛呂彦や木多康昭のマンガを読む。やっぱり面白い。
面白いものを見たり聞いたりしたら、その面白さをブログに転化したいな、と思う。でもなかなかそう簡単にはいかない。
ただ、面白い!というだけでは伝わらない。どこがどう面白いのかを伝えなければ。でも、そのための言葉が出てこない。
紋切り型の、使い古された言葉なら、すぐに出てくる。でも、それではあまり意味がない。
しかし、オリジナリティーがあって、しかも気どりのない言葉で面白さを伝えるのは、とてもとても困難だ。というかそれが楽にできるならすぐにでもプロの物書きになれるだろう。
世の中には、面白いものの面白さを面白く伝えられる人間がいる。彼我の差はどこにあるのだろう、とちょっと考えたりする。
僕は、面白いものの面白さを伝えることに、本当はそれほど興味がないのではないか。情熱が足りないのではないか。というのは単なる精神論なのだろうか。

面白くて自分自身がのめりこめるような何かを書きたい。でも、なかなか書きたいことが見つからない。
生きている上で起こる「なにか」が無ければ、書くべき「なにか」も生まれてこないのかもしれない。たとえその二つが全然別のものであったとしても。