本を読む時に、たまに音読をすることがある。そうやって意図的に口を動かさないと、だんだん滑舌が悪くなってくるから。普段あまり喋らないので。
ゆっくり、おおげさに、口を動かして、音読。いかに口の周りの筋肉がこわばっているかがわかる。
ポイントは、ゆっくり、おおげさに、練習すること、なのかもしれない。そうすることで、普段の動きが、自然で滑らかなものになる。
そのような法則を、僕は人生のどこかで、実感として、学んだ。でも、どこで学んだのかは忘れてしまった。中学の部活だろうか。高校の部活だろうか。ひょっとして、格闘ゲームを通じて、だったりして。あるいは、それらすべて、なのかもしれない。
もしかすると、文章を書くのも、ゆっくり、おおげさに、練習するといいのかもしれない。
ゆっくりじっくり、考えて書く。おおげさなくらい、懇切丁寧に書く。
練習したからといって、面白い文章を書けるとは限らない。でも、書くスピードや量は、おそらく増える。増えればいいとも限らないけども。