2022年7月21日

昔は散歩中に文章を思いつくことが多かったけど、最近はシンプルなゲームをプレイ中に「降りてくる」ことが多い。
すぐに書く作業に移行できるのがGood。運動不足になりそうなのがBad。

谷崎潤一郎『文章読本』の中では志賀直哉がしばしば良い例として引用されている。
しかしここ最近、志賀直哉が再評価されている印象は無い。というか全然教科書に載っていない気がする。
自分も「暗い」「古臭い」「いかにも私小説っぽい」という偏見を持っていたが、谷崎の解説を読むと一度は読んでおきたくなる。長生きしたから青空文庫に入ってないんだよね。

Final E1000が壊れたのでリピート買い。もう有線カナル型イヤホンは一生これでいい気がする。
取り立てて音がいいわけではないが、安っぽさが無く、解像度がそこそこで聞き疲れしないマイルドなサウンド。
ASMR特化の兄弟機「E500」が注目されたことがあるが、E1000で聞くASMRも普通に良い。両機種を所有していた時に聴き比べをしたが、ASMR性能にめちゃくちゃ差があるというほどでもなかったし。
暗いところで左右を判別しにくいのと、寝ながら使うと若干大きさが気になることを除けば不満がない。価格も手頃だし。

自分に足りないもの。戦略性。
戦略を考えることに対して忌避感がある。
勝とうとすることに引け目がある。
誰にでもその性分はあるだろうが自分は特にそれがひどい。
文章を書くことだって、もっとそれを自分の利益にする方法を考えられたはずだ。実際にうまくいくかは別にして。
でもそれをやりたがらない自分がいる。
そういう行為に「本当」は無いように感じている。

そう思ったけれど、と同時に、必ずしもそれが悪いことではないかもしれないとも思い始めた。
自分に足りないのはもっと別のものなのかもしれない、と。