なぜ考えなければならないのか

なぜ考えなければならないのか。
考えない、ということは、自分のものではない考えに従う、ということに他ならない。それは、自分以外のものに支配されるということだ。
しかし、往々にして人は、自分の頭で考えるということをサボりたがる。それにはいろいろな理由があるだろう。
単純にめんどくさいというのが一つ。
また、自分で考えたことに従って行動して失敗した場合、責任をとるのは自分自身である。責任を逃れるために、考えるのを放棄する。
「成長するためには余計なことは考えるな」という人もいるが、大抵の場合、目上の者が目下の者を支配したいときに使われる言葉である。少なくとも、自分で進んでやる思考放棄と、他人に強制される思考放棄とでは、意味合いが全く異なる。