2022年8月24日

夕方になると眼精疲労が亢進する症状が再発。
YouTube見たりネットサーフィンしたり、どうでもいいことに目を使わなければこんなに疲れることもないんだろう。
でもそれがやめられない。止められるくらいならなんの苦労もない。
人は暇があれば潰さなければ気が済まない。それが文化を促進してきた面もある、と言い訳したくもなる。
活字が普及する以前の人は、暇つぶしで目を酷使するようなことは無かったのだろう。
その時代の人たちは何をしていたのか。多分妄想でもしてたんだろう。
だとすると、昔の時代の人の方が「豊か」だったんじゃないか、と安直に考えがち。自分の頭を使っていた分、創造的だったんじゃないか、などと。
でも別に昔の人は、己のクリエイティビティを発達させんがために妄想で時間を潰していたわけではない。ただ単に他にやることが無かった。
良く言えば、昔も今もベストを尽くしていたという点では同じ。悪く言えば、単に「低きに流れていた」、つまり状況に流されていたに過ぎない。
というか活字が普及する以前の人は広い意味での労働時間が長かった。それも肉体労働の時間が。だから妄想で時間を潰すような余暇は全然無かったハズ。
というのは『暇と退屈の倫理学』で学んだことだった。っていうかちょっと自分の頭で考えればすぐに想像がつく話。やはり自分はネットばかり見ていて考えが足りない。
毎日クタクタになるまで働いていた人のことを考えると、頭が痛いくらいで済んでいる自分はずいぶんマシ。しかしそれはそれとして対策を考えなきゃいけない。
インターネットを使わない方法を、インターネット上にあるブログで考えることが果たしてできるのか? いや、あんまり関係ないか。
暇な時は文章を書く、というのはどうだろう。書くこと自体は実はそんなに目を使わない。読み返す時にはだいぶ使うけれど。
じゃあまぁとりあえずやってみる。


グランブルーファンタジーにアップデートが来た。とりあえずすぐ取れる新ジョブは取って少しだけ使った。
周回がダルい。高難易度もダルい。(ガチャ要素と周回要素を持つスマホ向けゲームを指す慣例的な呼び方での)ソシャゲの常である。
なのにみんなそれをストレートに口に出さずに遊んでいる。古戦場から逃げるな、なんて自虐ネタにしたりして。
なんでそうなるかと言えば、なんだかんだぶつぶつ言いながらも遊び続けるほうが、色々と得だから。
大半のプレイヤーがソシャゲを遊ぶ理由は、ボタンをポチポチしてるだけで話題に乗っているような気分になれるから。
というのはかなり悪し様な言い方で、良く言えばカジュアルでとっつきやすい、とも言えるわけだけれど。
グラブルの99%のクエストには戦略性は必要ない。なるべく強い編成でフルオートするだけ。編成が強くなるほど、それでクリアできるクエストが増える。ただそれだけ。
残り1%の、戦略性やプレイヤースキルが求めるクエストをやるのは「やりこみ勢」や「ガチ勢」と呼ばれるようなコアなプレイヤーに分類される。
そういったクエストをクリアするには基本的にそれなりの課金が必要になる。別に無課金や微課金でもかなり努力すればクリアは可能だろうが、そこまで努力するようなプレイヤーであれば課金している人のほうが多いだろう。
多くのライト層がカジュアルにプレイする。そのおかげでアップデートによる新要素がTwitterのトレンドに乗ったりする。それを見てコア層がモチベーションを上げたりする。良いサイクルが生まれているとも言える。
しかし。そこにはどうも何らかの搾取の構造があるように感じる。うまく言語化することができないのだけれど。
不平等、というよりは力の不均衡が存在する。ゲーム上に。
それ自体は他のゲームでもいくらでも見られる。やり込んだプレイヤーが上位に行ける。それを多くの下位プレイヤーが支える。FPSやMMORPGなどにもある構造。
一部のプレイヤーから大量のプレイ時間と課金を吸い上げる。それをライトプレイヤーが支える。それ自体が搾取的に見える。まぁ見方によれば搾取なんだろう。
でもそれを言い出すと、物やサービスを売る活動の大半が搾取である、ということにもなりかねない。ブランド品とか。アイドルとか。
立場や力の不均衡があることそのものよりも、それを利用して商売しているように見えることに、自分は微かな違和感を感じているのかもしれない。多分こういうことはもっと頭のいい人がちゃんと論考してるんだろう。


とある最近流行った曲の歌詞に、誰かしらのために生きるのであれば正しいことばかり言っているわけにはゆかぬ(権利問題回避のための露骨な言い換え)、というような内容がある。
これを聞いた時、それが今の若者にとってのリアルなんだろうな、と思った。
例えばその歌詞が指す「正しくないこと」には、資本主義のムジュン、みたいなものも含まれているのかもしれない。
というようなことを流行歌の歌詞から感じ取る自分はどんだけ世間知らずなんだろう、と思わざるを得ないがそれに関してはほんとそう、と言うより他ない。