スト6CRカップを見て 2023年6月25日

スト6CRカップを見て、俺の精神状態は動画勢だった頃に逆戻りしてしまっている。その結果、語彙力が消失してしまっている。ダメじゃん。取り戻せ。


スト5が「晩年」に入ったことと、コロナでオフライン大会が減ったことで、自分に刺さるような大会は残念ながら少なくなっていた。
だから数年ぶりの、本当に興奮する大会だった。こんな興奮があることそのものを思い出させてくれるような。


格ゲーマーが、ストリーマーとかVtuberとかとコラボしたらいいのにな、と妄想したことはあった。
格ゲーマーヴァロラントなどで少しずつその兆しは見えてきた。
でもまさか、ウメハラと葛葉とスタヌが同じチームで大会に出て、大接戦を制して、ウメハラの令和の逆転劇があって、見事な優勝を飾るなんて。夢物語以外の何物でもない。
ただの優勝じゃなくて、全メンバーがプロ勢のバックアップを受けて、必死に練習して、その成果をぶつけ合っての試合の数々だった。格闘ゲームの良さそのものが詰まっていた。
今までいくつかストリーマー大会を観てきたけど、改めて気づいたのは、ストリーマー大会というものがネットならではのかなりスゴいコンテンツだということ。
長く苦しい努力の時間をほとんどそのまま視聴者と共有できるわけで、ただいきなり試合だけを見るのとは感情移入のレベルが段違い。そりゃ流行るわ。FPS好きな人はとっくにリアルな体感としてそれを感じてたんだろうけど、自分が一番思い入れのある格闘ゲームの大会だったことで、初めて自分の肌感覚でそのスゴさを味わった。


もしかすると「格闘ゲームはガラの悪い人がやるもの」という30年くらい前から続くイメージを、少なくともあの大会の視聴者に関しては、全て払拭してしまったかもしれない。
めちゃくちゃいいものなんです。格闘ゲームは。負けたらこの世のなによりもムカつくけど。だからこそ中毒性があるのかもしれないとしても。でもゲームやってムカつくくらい、かわいいもんじゃないですか。たとえば隣人にリアルな憎しみを向けたりするよりも。
一生懸命努力すること。そういう、ともすれば古いのかもしれない、でも確かに良い価値観を思い出させてくれる。そういうものだと思うんです。格闘ゲームは。